TIMELINE

地政学で読む世界史年表

1904年〜現在まで、国際政治を形作った主要イベントを地政学的文脈で振り返る。

1904

マッキンダー「歴史の地理的回転軸」発表

理論

ハートランド理論の原型。ユーラシア内陸部の支配が世界覇権を決すると主張。

1919

ヴェルサイユ条約

外交

第一次大戦の講和条約。中東欧の地図が引き直され、新国家が誕生。後のドイツの台頭を招く。

1945

国連設立・ヤルタ体制

外交

米英ソの戦後秩序合意。安全保障理事会の拒否権制度が現在も機能。

1947

冷戦開始・封じ込め政策

紛争・安全保障

トルーマン・ドクトリン発表。ジョージ・ケナンの封じ込め戦略がNATOの思想的基礎に。

1956

スエズ危機

紛争・安全保障

英仏のスエズ運河軍事介入に米ソが反対。英仏が「二流国」に転落し脱植民地化が加速。

1962

キューバ危機

紛争・安全保障

米ソが核戦争の瀬戸際に。「チキンゲーム」の最典型例。核の傘と抑止論が現実の政策に。

1971

ニクソン・ショック

経済

ドル金本位制の停止。ブレトン・ウッズ体制崩壊。変動相場制へ移行し現代国際金融の基礎が成立。

1973

オイルショック

経済

第4次中東戦争を機にOPEC産油国が石油禁輸。エネルギー地政学の重要性を世界に知らしめた。

1979

イラン革命・ソ連のアフガン侵攻

紛争・安全保障

ホメイニー師がイスラム共和国樹立。ソ連がアフガニスタンに侵攻し冷戦が激化。

1989

ベルリンの壁崩壊

外交

東欧革命の象徴。冷戦終結への序曲。

1991

ソ連崩壊・湾岸戦争

紛争・安全保障

15共和国が独立。米国の「一極支配」時代が始まる。湾岸戦争で米軍の圧倒的な軍事力が世界に示される。

2001

9.11テロ・アフガン侵攻

紛争・安全保障

アルカイダによる同時多発テロ。米国が「テロとの戦争」を宣言しアフガニスタンに侵攻。

2003

イラク戦争

紛争・安全保障

米英が「大量破壊兵器」を根拠にイラクに侵攻。フセイン政権崩壊後の混乱がISの温床に。

2008

ロシア・ジョージア戦争

紛争・安全保障

ロシアが南オセチア問題でジョージアに侵攻。欧州での「力による現状変更」の前例となった。

2010

アラブの春

外交

チュニジアから始まった民主化運動が中東・北アフリカに波及。シリア内戦の遠因に。

2013

習近平、一帯一路を提唱

経済

ユーラシアをインフラで結ぶ巨大構想。中国の地政学的野心の象徴。

2014

クリミア併合

紛争・安全保障

ロシアがウクライナ領クリミアを「住民投票」を根拠に編入。欧米と制裁の応酬が始まる。

2016

Brexit・トランプ当選

外交

英国がEU離脱を国民投票で決定。米国でトランプ大統領当選。ポピュリズムの台頭と「一国主義」の復活。

2018

米中貿易戦争激化

経済

トランプ政権が対中関税を大幅引き上げ。貿易・技術をめぐる米中対立が本格化。

2020

COVID-19・サプライチェーン危機

経済

パンデミックがグローバルサプライチェーンの脆弱性を露わにした。各国が「経済安全保障」を重視へ。

2021

AUKUS発足・アフガン撤退

紛争・安全保障

米英豪の安全保障パートナーシップ。フランスとの外交危機。米軍がアフガニスタンから完全撤退。

2022

ロシア、ウクライナ全面侵攻

紛争・安全保障

欧州で戦後最大の地上戦。フィンランド・スウェーデンのNATO加盟、エネルギー地政学の大転換。

2022

米国の半導体輸出規制

経済

中国への最先端半導体・製造装置の輸出を事実上禁止。テクノロジー覇権争いの決定的転換点。

2023

サウジ・イラン関係正常化

外交

中国仲介で断絶していた外交関係を回復。中東秩序と中国の役割の変化を象徴。

2023

ハマス・イスラエル戦争

紛争・安全保障

ハマスによる大規模奇襲とイスラエルのガザ侵攻。中東全体の緊張が急激に高まり紅海での攻撃が激化。

2024

BRICS拡大

外交

イラン、UAE、エジプトなど複数国が加盟。「グローバルサウス」の結集と西側主導秩序への対抗軸が拡大。