地政学で読む世界史年表
1904年〜現在まで、国際政治を形作った主要イベントを地政学的文脈で振り返る。
マッキンダー「歴史の地理的回転軸」発表
理論ハートランド理論の原型。ユーラシア内陸部の支配が世界覇権を決すると主張。
ヴェルサイユ条約
外交第一次大戦の講和条約。中東欧の地図が引き直され、新国家が誕生。後のドイツの台頭を招く。
国連設立・ヤルタ体制
外交米英ソの戦後秩序合意。安全保障理事会の拒否権制度が現在も機能。
冷戦開始・封じ込め政策
紛争・安全保障トルーマン・ドクトリン発表。ジョージ・ケナンの封じ込め戦略がNATOの思想的基礎に。
スエズ危機
紛争・安全保障英仏のスエズ運河軍事介入に米ソが反対。英仏が「二流国」に転落し脱植民地化が加速。
キューバ危機
紛争・安全保障米ソが核戦争の瀬戸際に。「チキンゲーム」の最典型例。核の傘と抑止論が現実の政策に。
ニクソン・ショック
経済ドル金本位制の停止。ブレトン・ウッズ体制崩壊。変動相場制へ移行し現代国際金融の基礎が成立。
オイルショック
経済第4次中東戦争を機にOPEC産油国が石油禁輸。エネルギー地政学の重要性を世界に知らしめた。
イラン革命・ソ連のアフガン侵攻
紛争・安全保障ホメイニー師がイスラム共和国樹立。ソ連がアフガニスタンに侵攻し冷戦が激化。
ベルリンの壁崩壊
外交東欧革命の象徴。冷戦終結への序曲。
ソ連崩壊・湾岸戦争
紛争・安全保障15共和国が独立。米国の「一極支配」時代が始まる。湾岸戦争で米軍の圧倒的な軍事力が世界に示される。
9.11テロ・アフガン侵攻
紛争・安全保障アルカイダによる同時多発テロ。米国が「テロとの戦争」を宣言しアフガニスタンに侵攻。
イラク戦争
紛争・安全保障米英が「大量破壊兵器」を根拠にイラクに侵攻。フセイン政権崩壊後の混乱がISの温床に。
ロシア・ジョージア戦争
紛争・安全保障ロシアが南オセチア問題でジョージアに侵攻。欧州での「力による現状変更」の前例となった。
アラブの春
外交チュニジアから始まった民主化運動が中東・北アフリカに波及。シリア内戦の遠因に。
習近平、一帯一路を提唱
経済ユーラシアをインフラで結ぶ巨大構想。中国の地政学的野心の象徴。
クリミア併合
紛争・安全保障ロシアがウクライナ領クリミアを「住民投票」を根拠に編入。欧米と制裁の応酬が始まる。
Brexit・トランプ当選
外交英国がEU離脱を国民投票で決定。米国でトランプ大統領当選。ポピュリズムの台頭と「一国主義」の復活。
米中貿易戦争激化
経済トランプ政権が対中関税を大幅引き上げ。貿易・技術をめぐる米中対立が本格化。
COVID-19・サプライチェーン危機
経済パンデミックがグローバルサプライチェーンの脆弱性を露わにした。各国が「経済安全保障」を重視へ。
AUKUS発足・アフガン撤退
紛争・安全保障米英豪の安全保障パートナーシップ。フランスとの外交危機。米軍がアフガニスタンから完全撤退。
ロシア、ウクライナ全面侵攻
紛争・安全保障欧州で戦後最大の地上戦。フィンランド・スウェーデンのNATO加盟、エネルギー地政学の大転換。
米国の半導体輸出規制
経済中国への最先端半導体・製造装置の輸出を事実上禁止。テクノロジー覇権争いの決定的転換点。
サウジ・イラン関係正常化
外交中国仲介で断絶していた外交関係を回復。中東秩序と中国の役割の変化を象徴。
ハマス・イスラエル戦争
紛争・安全保障ハマスによる大規模奇襲とイスラエルのガザ侵攻。中東全体の緊張が急激に高まり紅海での攻撃が激化。
BRICS拡大
外交イラン、UAE、エジプトなど複数国が加盟。「グローバルサウス」の結集と西側主導秩序への対抗軸が拡大。